2023/09/26 22:25
9月6日水曜日からスタートした、maison de たびのそら屋にて開催されたグループ展<COREs>episode1が、17日日曜日に終了いたしました。
会期直前の入院トラブルで、本来仕上げたかった作品がいくつか仕上げられず、ぎりぎりの状態に追い込まれてのスタートでしたが、何とか展示として成立するだけの最低限の作品、商品は並べることができました。
ギャラリーでの展示は初めての経験で、観る側ではなく、観られる側として在廊して、お客様とお話するのはとても緊張をしました。
展示作品・商品はもちろん販売もするので、商品説明やコンセプト、なぜこの活動を始めたのかという説明から、本業とのつながりなどなど、イベント出店で販売するのとは違ったお話を、私自身のバックグラウンドを知ってもらいながら話す機会が沢山ありました。
場所柄、創作活動、芸術活動をされている方と話す機会も多かったですし、長岡造形大学の学生さんもたくさん来場されました。
私は美術大学や専門学校など、美術の基礎教育をアカデミックに学んでいないので、その点のコンプレックスがありますし、私が展示をさせてもらってもいいものなのだろうかという思いと不安もありましたが、来ていただいた方々からは温かいお言葉をかけて頂くことばかりだったので、今はホッと胸をなでおろしているところです。
なんといっても、一緒に出てくれたメンバーに支えられた部分がとても大きくて、皆さんからも貴重な経験・機会をもらえましたと言ってもらえましたが、私が一番助けられたわけで、本当に感謝しかありません。
私がこの活動をしていて、刺激をもらっている方たちであり、なおかつ私と何かしらの関わりのある皆さんと一緒に展示をし、時にはそれぞれの思いや、これからの活動の目標や夢などを話す時間は素晴らしい体験でした。
またこのメンバーで集まって、新たな展示ができる機会が持てるように、身体の調子を見ながら無理のない範囲ではありますが、コツコツと継続して作品作り、商品づくりをしていこうと思います。
昨年はサバイバーの一般参加者でしたが、今年は啓発ブースへの出展に加えて、サバイバーズトークの登壇者として、病気のこと、活動のこともお話もしてきました。
8月末の入院トラブルがあって、体力面の不安がある中ではありましたが、実行委員の皆様、ボランティアスタッフの皆様に支えられて、サバイバーズトークも緊張はしましたが、そこまで大きくとちらずに終えることができ、ブースでの販売・宣伝もたくさんさせて頂きました。
何よりも収穫となったのは、人との縁がまた増えたことです。
特に、サバイバーズトークに登壇したお2人とは、同じ緊張の中で登壇し、話したことで、終わった後に3人で集まってお話した時の同志のような語り合いで、私は勝手に意気投合できたと思っております(笑)。
3人とも共通して話していたことは、病気にならなければ出会えなかった人と出会い、気兼ねなく病気のことを話せる友が増えたことです。
私自身は何を聞かれてもOKの姿勢で活動をしておりますが、移植したら絶対大丈夫という誤解をされている方もまだまだ多いですし、ましてやGVHDのことを知っている方は限りなく少ないので、モヤっとすることがないと言えば嘘になります。
なので、患者同士でしか分からない、言葉では表現のしにくい根っこの部分でつながったような安心感を得られるのかもしれません。
3人それぞれが別の癌サバイバーであり、それぞれが別の手段で活動・発信をしています。
今回のことを起点として、別々の分野だからこそできるコラボレーションが生まれたらいいなと思って、また3人で集まって話をしたいなと思っております。